こすぎ皮ふ科

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じんましん(蕁麻疹)

突然、皮膚にかゆみを伴う赤い発疹やかゆみが現れ、中には半日から1日くらい続くものもありますが、多くは数十分から数時間以内に消えるのが特徴です。発疹は小さなものから広範囲に広がるものまで様々で、日常生活に支障をきたすほどの強いかゆみに悩まされることもあります。

蕁麻疹の症状には以下のような特徴があります。

  • かゆみを伴う赤い膨疹
  • 発疹の大きさや形は様々
  • 数時間で消えるが繰り返し発生
  • 顔や腕、脚、背中など全身に出現することも
  • まぶたや唇が腫れる「血管性浮腫」を伴う場合も

急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹の違い

蕁麻疹は継続する期間によって、以下の2種類に分けられます。

急性蕁麻疹慢性蕁麻疹
赤みと膨らみが4時間以内程度で治まり、再発しても1カ月以内で治まるじんましんが数時間で消えても、1カ月以上症状を繰り返す

蕁麻疹の種類と原因

じんましんは、その原因によって「アレルギー性」と「非アレルギー性」に分類されます。アレルギー性じんましんは、特定の食べ物や花粉などに対する免疫反応として現れます。一方、非アレルギー性じんましんは、寒冷刺激や精神的ストレス、疲労の蓄積など、アレルギーとは関係のない要因によって引き起こされることがあります。

種類主な原因
アレルギー性蕁麻疹魚介類(サバ・貝・カニなど)、小麦・卵・牛乳、食品添加物、ハウスダスト(ホコリ・花粉・カビ・ダニ)、ペットの毛
機械的蕁麻疹時計のベルト、バッグの肩紐、ブラジャーの締め付けなど皮膚への物理的刺激
温熱蕁麻疹入浴や暖房器具による体温を上昇させるもの
寒冷蕁麻疹アイスなどの冷たい食べ物、プール・シャワーの冷水、冷たい床など体温を下げるもの
日光蕁麻疹直射日光、紫外線や日焼けなど
コリン性蕁麻疹汗をかく行為全般(運動・緊張など)
心因性蕁麻疹ストレス、神経症、心身症、自律神経失調症などの神経系に影響を及ぼすもの
病巣感染による蕁麻疹風邪、喘息などの呼吸器系疾患、胃炎・胃潰瘍などの消化器系疾患、感染症全般
薬疹(薬による蕁麻疹)予防接種や抗生物質、鎮痛剤などの副作用
血管性蕁麻疹(クインケ浮腫)じんましんになる原因全般、まれに遺伝
蕁麻疹の原因を特定し、それを避けることが最善の予防策になります。ただし、発症の環境を再現しても100%再発するとは限らず、原因を特定するまでに時間がかかることもあります。

✓原因や悪化させるものを取り除く

内因性:アレルギーの原因となるような食べ物を摂取したり、ハウスダスト、花粉などを体内に取り込まない
外因性:身体の温度変化や日光、汗など外部からの刺激を避けるなど刺激を受けないようにする

身体の内側と外側から受ける原因となるものを避けることは治療、対策としてもとても大切です。

✓薬剤の使用

1. 抗ヒスタミン薬の使用

蕁麻疹の治療で最も一般的に使用されるのが抗ヒスタミン薬です。ヒスタミンの働きをブロックすることで、かゆみや腫れを和らげます。

2. ステロイド治療

抗ヒスタミン薬で効果が不十分な場合や、症状が重症の場合にはステロイド薬が使用されることがあります。

自己判断せず、医師と相談しながら内服薬や外用薬の量を調整することが大切です。

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